ハムスターの飼い方は?初心者が知っておきたい上手に育てるポイントを解説

ハムスター 飼い方

ハムスターは、お世話のしやすさやお手頃な費用感などが人気の高いペットです。

小さくてまるっとした体と愛らしい仕草が魅力的であり、ペットとして飼うと、日々癒されること間違いありません。

一方で、「ハムスターを飼うのは難しそう」「仕事が忙しいけどハムスターって飼えるの?」など疑問や不安に感じることもあるでしょう。

ハムスターは飼いやすいペットではあるものの、デリケートな一面もあるため、適切な飼育環境で飼うことが重要です。

この記事では、ハムスターの飼い方や初心者が知っておきたい上手に育てるポイントを紹介します。

ハムスターとは

ハムスター 飼い方

ハムスターは乾燥地帯に住むネズミの仲間で、人に慣れやすいことから世界各地で飼われています。

ここでは、ハムスターの特徴や生態、種類を解説します。

ハムスターの特徴

ハムスターはネズミの仲間であるものの、尻尾が非常に短く、種類によってはほとんどないという特徴があります。

また、ネズミの仲間になるため体が小さいのが特徴であり、大型のハムスターでも20cm未満の個体がほとんどです。

耳の後ろには首に沿って肩まで広がる頬袋があり、ここはハムスターがエサをしまっておくための器官で、巣作りの際には頬袋で巣材を運ぶこともあります。

性格は警戒心が強い個体が多く、基本的には臆病な生き物ですが、環境に慣れると飼い主の手からエサを食べることもあります。

ハムスターの生態

野生のハムスターは巣穴を掘って一日中そこで生活し、敵を避けるため明け方と夕暮れの時間だけ巣穴から出てエサを探す習性があります。

頬袋にエサを溜めるため、袋が2倍から3倍に膨れ上がることもあります。

食べ物は穀物が中心であり、草食に近い雑食で木の実や野菜、昆虫なども食べています。外で集めた食べ物は頬袋に入れて持ち帰り、巣穴の中で吐き出し安全な状態でゆっくり食べます。

縄張り意識が強いことから基本的には一匹で生活しており、他のハムスターが入ってくるとケンカをすることも少なくありません。

なお、ハムスターの寿命は食事や運動、飼育環境によって違いはあるものの、一般的には2年から3年ほどです。

ハムスターは比較的飼いやすいペット!その理由は?

ハムスター 飼い方

ハムスターは、猫や犬などの他の動物と比べると比較的飼いやすいペットです。ここでは、その理由を解説します。

飼育コストが安い

ハムスターは、飼育コストや初期費用が安いため比較的飼いやすいペットといえます。ハムスター自体はお店や種類によって変わるものの、数百円から数千円ほどで入手可能です。

エサや床材なども1万円以内で揃えることができ、日々必要な飼育費用も月に数千円で済みます。ハムスターは、飼育コストを抑えつつペットを飼いたいという方におすすめです。

飼育スペースが狭くても問題ない

ハムスターが飼いやすい理由としては、ハムスター自体が小さく、飼育スペースが狭くても問題なく飼える点が挙げられます

ハムスターは散歩も不要であるため、犬や猫のように広いスペースは必要なく、飼育ケージを置けるスペースさえあれば飼えます。

部屋の狭いスペースで飼うことができるため、一人暮らしでも飼いやすい動物です。

近隣に迷惑がかかりにくい

ハムスターは犬や猫と比べ、鳴き声がほとんどなくニオイの漏れも少ないため、近所トラブルに発展しにくいことも飼いやすい理由です。

小さくておとなしい動物であり、団地によってはペットに入らないところもあります。

ただし、回し車の音などは響きやすいため、ハムスターの活動時間帯によってはご近所トラブルに発展する可能性もあるため注意しましょう。

ハムスターの飼い方

ハムスター 飼い方

ここでは、ハムスターの飼い方を紹介します。

ハムスターを飼うために必要なもの

ハムスターを飼うために必要なものとしては以下が挙げられます。

  • ケージ:ハムスターの住まい
  • 回し車:運動、ストレス解消
  • 巣箱:寝床
  • 給水機:水を飲むため
  • 食器:エサを入れる容器
  • トイレ:ハムスター専用のトイレを使用
  • 浴び砂:体をきれいにしたりストレス解消したりするため
  • おもちゃ:ストレス解消

ケージや給水機、回し車などはハムスターのサイズに合わせて選ぶのがポイントです。

ハムスターはケージの中を走り回ることが運動になるため、走り回れるくらいの余裕がある少し広めのケージを選びましょう。

ハムスターの日々のお世話

ハムスターの日々のお世話は主に以下の3つです。

  • フードを与える
  • 飲み水を交換、補充する
  • トイレの掃除をする

ハムスターは夜行性であるため、活動を始める夕方から夜の決まった時間にフードを与えます。

1日のエサの目安となる量は体重の5~10%です。エサの種類は、ペレットタイプやミックスフードなどがあります。

また、給水器の水は中に唾液や毛が入ると病気のリスクを高めるため、毎日交換が必要です。

水を交換する際には残っている水の量もチェックし、給水器から水が漏れていないかどうかをチェックもしましょう。

トイレに関しては、ハムスターの排泄物で汚れたトイレの砂を放置すると、雑菌の繁殖やニオイの原因にもなります。そのため、トイレはこまめに掃除しましょう。

ハムスターとの触れ合い

ハムスターと触れ合う際は、体をつかんで持ち上げることは避け、両手ですくうように手のひらに乗せましょう。

手を近づけた際に、おびえたり警戒したりする場合は無理に触ってはいけません。

ストレス解消には砂遊びや回し車がおすすめで、砂遊びは体をきれいに保つ効果があり、回し車は肥満予防にも効果的です。

また、ハムスターにストレスを与えないためにも、眠っているときに無理に触ったり、おなかを触ったりするのは避けましょう。

ハムスターの飼育に適した室温

ハムスターの飼育に適した室温は20〜26℃で、暑すぎるのも寒すぎるのも苦手な動物であるため室温を調整できる部屋で飼いましょう。

ちなみに夏場は扇風機で風を送っても意味がないため、必ずエアコンを使って室温調整を行う必要があります。

その理由は、ハムスターには汗腺がなく、汗をかくことができないため、風を送っても体温が下がらないためです。

ハムスターは身体が小さな動物であるため、温度変化で体調を崩してしまう可能性もあります。室温はこまめにチェックし、ハムスターにストレスを与えない環境を作ることが大切です。

また、直射日光が苦手な動物であるため、窓のそばにケージを置くのは避けてください。

多頭飼いはしない

ハムスターは縄張り意識が強いため、多頭飼いはしないのが基本であり、1匹あたり1つのケージを与えることから始めましょう。

ハムスターは野生では群れを作らずに生活しており、自分の縄張りに入ってこられることに対して大きなストレスを感じます。

「1匹だとかわいそうだから」という理由で1つのケージに複数のハムスターを入れるのは、避けた方がよいでしょう。

ただし、温厚な性格のハムスターを選び、自宅に迎え入れた時点から1つのケージで多頭飼いをすれば問題ない場合もあります。

まとめ

この記事では、ハムスターの飼い方や初心者が知っておきたい上手に育てるポイントを解説しました。

ハムスターはお世話がしやすいため、生き物を飼うことが初めてという方にもおすすめのペットです。

ハムスターの飼育は温度管理や環境が健康面に大きな影響を与えるため、適切な対策を行い、ハムスターが快適に暮らせる環境を作りましょう。

マンションでハムスターを飼おうと思っている場合は、ペットを飼えるかどうかの確認も必要です。

ペット不可でもハムスターなら飼えるというケースもあるため、オーナーや不動産管理会社に確認してみましょう。

ハムスターを飼ってみたいとお考えの方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。