「一人暮らしでうさぎは飼える?」「どんなことに注意したらいいの?」など、疑問や不安に感じる方も多いのではないでしょうか。
うさぎは鳴き声が少なく散歩も不要であるため、犬や猫と比較すると飼いやすく、一人暮らしで飼っている人も多くいます。
一方で、うさぎの生態をきちんと理解したうえでストレスがないように注意し、さらにはペットを飼える環境かどうかの確認も必要です。
この記事では、うさぎを飼うにあたってどんなことに気をつけたらいいかや、飼育のポイントを紹介します。
もくじ
うさぎを飼育するポイント
結論からいうと、一人暮らしでうさぎは飼うことができます。ここでは、うさぎを飼育するポイントを紹介します。
うさぎの生態を理解する
草食動物であるうさぎは、野生だと常に肉食動物から追われる立場であるため、天敵から逃げやすいように素早く走れるように進化しました。
また、肉食動物が活動しない明け方や夕方に活動する『薄明薄暮性』であり、鳴き声を出さず、夜間や日中は体を休めています。
睡眠時間は1日で8時間程度と人間同様であるものの、細切れに睡眠を取るというのも特徴です。
うさぎは地面に掘った巣穴で暮らす習性があり、ケージの中でも比較的おとなしいですが、ストレスや運動不足解消のために室内の散歩が必要となります。
必要な間取りについて
うさぎは広い飼育スペースを必要としないため、ワンルームの一人暮らしでも問題なく飼うことができます。
広さについては6畳のワンルームでも飼えますが、ゲージだけでなく、飼育に必要な道具や飼い主の荷物を考慮しておきましょう。
また、飼育スペースは広いほど良いというものではなく、かえって縄張り意識を高めたり、不安を感じたりする可能性もあります。
一人暮らしでもうさぎは寂しくない
「うさぎは寂しいと死んでしまう」と言われますが、実際には一人暮らしで日中部屋を空けるような場合でも問題ありません。
野生のうさぎは少数の群れで生活しており、それぞれが縄張りを持ち、単独行動が基本となっています。
そのため、仲間がいないからといって極端にストレスを感じることはないため、そこまで不安に感じる必要はないでしょう。
一方で、うさぎはストレスに弱い動物であり、子うさぎを迎えてからしばらくの間は体調を崩しやすい特徴もあります。
適切にお世話をしないとストレスでショック死するようなケースもあるため、新しい環境に慣れるまでは注意深く見守ってあげましょう。
一人暮らしでうさぎを飼う場合の注意点
一人暮らしでもうさぎは飼えますが、いくつか注意するポイントもあります。ここでは、一人暮らしでうさぎを飼う場合の注意点を紹介します。
ペット可の物件かどうかを確認する
賃貸物件を借りて一人暮らしでうさぎを飼う場合は、マンションやアパートがペット飼育可能物件である必要があります。
ペット可能物件であれば、飼育に適した設備が整っており、他の入居者もペットを飼っている可能性が高いため、周囲の理解も得られやすいでしょう。
うさぎはおとなしい性格をしているため、中には「無断で飼ってもバレないのでは?」と思う方もいるかもしれません。
しかし、ケージを動き回る音やニオイなど、知らないうちに周りに影響を与えている場合もあるため、無断でペット不可物件で飼育するのはNGです。
ペット不可物件で飼育していることが発覚すると、退去を迫られたり、違約金を請求されたりする可能性もあります。
部屋んぽが必要になる
うさぎは散歩が不要なペットではあるものの、室内で散歩する『部屋んぽ』が必要になる点に注意しましょう。
部屋んぽの目的は運動不足の解消で、ゲージから出して部屋んぽをさせることにより、体の機能を維持し、ストレス解消にもつながります。
部屋んぽはできるだけ毎日行うのがベストで、忙しくても週に3〜4回は行うようにしましょう。
1回の部屋んぽの時間は30〜60分が目安で、時間帯については飼い主が行いやすいタイミングで問題ありません。
また、部屋んぽを行う場合は、床の上に危険物を置かないようにしましょう。
うさぎは何でもかじりたがる性格をしており、電気コードをかじって電化製品を破損させたり、輪ゴムをのどにつまらせたりするケースもあります。
部屋んぽを行う場合は飼い主がしっかりと見守り、電気コードにカバーをし、危険物は届かない場所に置いておくなどの対処が必要です。
換毛期は毛が多く抜ける
うさぎには体毛が生え変わる換毛期があり、この期間中は毛が多く抜け、毛の飲み込み過ぎで胃腸トラブルを起こす場合もあります。
大量の毛が抜けて部屋を舞うため、粘着ローラーのように掃除しやすいグッズを揃えておく必要もあるでしょう。
また、うさぎの換毛期は年に4回あり、3ヵ月に1回のペースで換毛を行い、特に冬毛から夏毛に変わるタイミングは大換毛と呼ばれています。
換毛期の期間はうさぎによって異なるものの、目安は1~2週間ほどです。
日中部屋を空けるときの対応
日中仕事などで部屋を空けるときは、うさぎにはケージで留守番をしてもらうのが基本です。
牧草と水がなくならないように十分な量を入れ、さらに吸水ボトルから問題なく水が出るかどうかも確認しましょう。
夏場や冬場のように気温が極端な季節では、エアコンを入れて温度管理を行い、うさぎが快適に過ごせるように対策をします。
うさぎが快適に過ごせる温度は18~24℃で、この温度を目安にして夏は寒くなりすぎないよう、冬は暑くなりすぎないようにしましょう。
また、運動不足が心配という理由でサークルを置く場合もありますが、ジャンプして飛び越える可能性がある点に注意が必要です。
うさぎはジャンプ力が高い動物であり、成長とともにジャンプ力がつき、いきなりサークルを飛び越える場合もあります。
留守中にサークルを飛び越えてしまうと家具や家電が傷ついたり、思わぬ事故につながったりする可能性もするため、ゲージで過ごしてもらうのがおすすめです。
ケージの置き場所に注意する
うさぎのケージは必ず室内に置くようにして、気温の変化が激しい窓辺やエアコンの風が直接あたる場所は避けましょう。
また、うさぎはニオイや音にも敏感であるため、トイレやキッチン、テレビなどはストレスの原因になる可能性もあります。
一人暮らしだとケージの置き場所に困ることもありますが、その場合はケージの横に板やソファなどを置いてニオイや音を遮断するのも効果的です。
長期旅行の場合
2泊以上の長期旅行を行う場合は、ペットホテルや信頼できる人に預けるなどの対策が必要です。
また、旅行をしなくても急病や急用で家を空ける可能性も考慮して、うさぎを飼う前であれば預け先を考えておきましょう。
最近はペットを連れていけるお店も増えていますが、うさぎを旅行先に連れて行くのはおすすめできません。
なぜなら、うさぎはストレスを感じやすいため、長時間の移動や知らない環境に行くことで体調を崩してしまうリスクがあるからです。
なお、うさぎの健康に問題がなければ1泊2日の留守番なら可能です。
その際はエアコンで室温管理を行い、ケージに2日以上分の牧草と水を入れ、安心して過ごせる環境を整えましょう。
まとめ
うさぎは大きな鳴き声もなく広いスペースを必要としないため、一人暮らしでも問題なく飼うことができます。
一方、賃貸物件でうさぎを飼う場合はアパートやマンションの規約に目を通し、ペット可能かどうか確認しておきましょう。
賃貸物件によっては、ペット可能でも種類が指定されているケースもあるため注意が必要です。
また、うさぎはストレスに弱い動物であるため、安心して日々の生活が送れるように環境を整えることも大切です。
一人暮らしでうさぎを飼おうか悩んでいる方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。